【番外編】好きの海があふれそう

というわけで、次の日はアーロンと正面対決することになった。



「Nice to meet you…」

「Nice to meet you,too!」



現地の言葉が分からない俺は英語で会話する。



アーロンは俺を見てにっこり。



悪いやつではなさそうだ…。



何か玖麗に笑顔で話しかけてる。



俺の知らない言語で喋る2人にもジェラ…。



己の嫉妬深さが嫌になるね…。



「アーロンが、悠麗のこと良い人そうだって」

「そう…ありがと…。Thanks…」



なんか分からないけど負けた気分…。



そのままアーロンと別れて玖麗に「見せたいところがある!」とどこかに連れてかれた。



「も~、まだ気にしてるの?」

「自分の了見が狭くて自己嫌悪中…」

「でも嫉妬してくれたのは…嬉しかったよ?」

「本当か?」



玖麗のその簡単な言葉でちょっと機嫌を取り戻す俺、単純すぎ…。



そのまま連れてかれたのは綺麗な街並み。



ヨーロッパはどこもかしこも街並みが綺麗だけど、ここは特にだな…。



映画の舞台にでもなりそうな…。



「すごいでしょ!」

「すげえな!」

「悠麗に見せたかったの!」



笑顔でそう言う玖麗をたまらなく好きだと思った。