【番外編】好きの海があふれそう

俺は久しぶりに会う玖麗に大歓喜。



走って近寄ろうとした。



って、ん…?



玖麗と一緒に校舎から出てきたのは、知らない男…。



いやいや、知らなくて当然なんだけど…。



なんか仲良さそうにしゃべってやがる…。



俺に気が付いた玖麗が嬉しそうな顔をして、その男に手を振って別れてから俺の元に走ってきた。



俺は思わず玖麗を抱きしめる。



ああ…玖麗だ…。



玖麗は恥ずかしそうに俺を見る。



「ここ、外だよ…?」

「外国だからいいだろ」

「まあ…いいか…」



玖麗も相当遠距離に堪えていたのか、俺に抱きしめられたままだった。



久しぶりの玖麗の匂いが少し変わっていて、多少の寂しさを覚えた。



「あの男…誰?」

「ん? アーロンのこと…?」

「アーロンだか誰だか知らないけど…今一緒にいた男。仲良いの?」

「まあ…友達だよ?」



友達…。



俺の知らないところで男の友達…。



「玖麗、ちょっとすぐホテル行こう」



そう言って玖麗を引いて俺のホテルまで連れて行った。



学生で金なんかない俺の泊まるホテルは安宿…。



情けない…。



でも、部屋に入るなり玖麗のことを抱きしめた。



「ゆ、悠麗…」

「しばらくこうしてて」



久しぶりに会えた喜びと、嫉妬の両方をかみしめてるから…。



「玖麗…会いたかった」

「うん…あたしも…。寂しくて死んじゃいそうだった…」



かわいい…。



俺はたまらなくなって、玖麗を俺の方に向けた。



玖麗の指に俺の指を絡ませる。



そのまま熱いキスをする。