【番外編】好きの海があふれそう

小太郎くんが、こっちに来た。



「ずるいぞ~。俺のことも描いてくれよ」



孫が大好きなおじいちゃん。



親たちみんな、孫にはメロメロなんだけど、特に小太郎くんの溺愛ぶりがすごい。



本人は、自分の子供は海外にいてあんまり育てられなかったからその分今かわいがってるって主張してるけど、多分関係ないと思う。



小太郎くんが言うと、悠麗たちも口々になにか言い出した。



「じゃあ俺も描いて~」

「あたしも!」



みんながそう言うと、陽鞠は分かりやすく大きなため息をついた。



「そんなにたくさん描けないよー!」



その言葉に、みんな笑った。



風里だけは、マイペースに絵を描き続けてる。



本当にうちの子たちは可愛い。



しばらくしてたら2人ともお絵かきに飽きて、いつの間にか俺と子供たちの3人でお昼寝してた。



目が覚めたのは、なにかカメラのシャッター音がしたとき。



「ん…?」

「あ、起きちゃった、おはよ」

「杏光…玖麗も…。おはよ…」



杏光が、こっちに一眼を向けてた。



なに…?



「3人、同じポーズで寝てたから可愛くて」



いつの間にか掛けてくれてたタオルケットを子供達に掛け直してから、写真を見せてもらった。



ほんとだ、同じポーズだ…。



2人に腕枕をするように、俺は両手を広げて眠ってるんだけど、2人も同じように両手を広げて寝てる。



あまりのシンクロに、ぐーーっと愛しさがこみ上げてくる。



本当にかわいい…。



可愛いと愛しいしかボキャブラリーがなくなるくらいに、この子たちを愛してる。



そのあと起きた子供たちと弥玖を、小太郎くんがプールに連れていってくれた。



俺たちは、夕飯の仕度をしたり、洗濯したり。