私の名前は、高坂真姫。ごく普通のOLだ。

今日は、同僚との飲み会と称した合コンに参加している。

私は、昔から引っ込み思案な性格でこういう場は嫌いなのだが、同僚であり親友の愛菜に
「真姫、行こうよ!」
と、強く勧められたため、お酒と料理目的で参加を決意した。
ちなみに、愛菜は私が務めている会社の次期社長候補。
つまり、社長令嬢である。

今日のお相手である大手企業の社長3名も、私たちの会社のお得意様で、この合コンも愛菜が計画した。

そしてその中の一人、#板東瑛斗__ばんどうえいと__#さんは、私を気にいったのか、ずっと話しかけてくる。


「真姫ちゃん、次は何飲む?」
優しい瞳でにっこりとほほ笑みながら聞いてくれたので、私はその優しい笑顔に安心感を覚え、少し戸惑いながらもこう答えた。

「カ、カシスオレンジ」

「すみません! カシスオレンジとビールお願いします」

だんだん楽しくなってきて、話も弾み、うちとけてきた頃。

カシスオレンジをしか飲んでないのに酔ってしまい、いつの間にか眠っていた。


しかし目が覚めるとそこは家ではなく、白い天井の場所だった。