あずきの家からそれほど遠くはない所に居酒屋があったので唯一の救いだ。 さすがにおんぶして電車に乗るのは、きつい。 まぁ、あずきの為なら何でもするが。 「ゆいと〜」 「なに起きてたの?」 「あのねぇ、キスしたいの」 っごほっ 「寝言は寝て言え」 「もっとね、ふか〜いやつしてみたいのぉ」 っは、 何を言ってんだ、こいつは。 「俺がきつい思いするからしない」 「やだぁ、お願いゆいと」 くそ、お願いするとかずるいんだけど。