九条さんと私の戦いがその瞬間、静かに幕を開けた。その勝負の中で九条さんから出された条件は三つある。
ひとつ目は食事は基本一緒に摂ること。ふたつ目は、互いの名を下の名前で呼び合うこと。なので私は九条さんのことを「薫さん」と呼び、九条さんは私のことを「美月」と呼ぶことになった。
三つ目はこの半年間を円満に過ごすために啀み合うのはやめること。
どれも無理難題なことではなかったので、私はそれらの条件をひとつ返事で了承した。そしてありがたいことに薫さんが私に個室の部屋を用意してくれたので寝起きは別でプライベートな時間もちゃんと確保できる。となれば、半年間くらいこの生活を我慢するのは容易なことだと思われる。
そんな風に気持ちに余裕ができたからだろうか。薫さんに対して、あからさまにツンケンした態度を取らなくなった私がそこにいる。とにかく波風立てずに、この半年間をうまくやり過ごそうと心に決めたのだ。
ひとつ目は食事は基本一緒に摂ること。ふたつ目は、互いの名を下の名前で呼び合うこと。なので私は九条さんのことを「薫さん」と呼び、九条さんは私のことを「美月」と呼ぶことになった。
三つ目はこの半年間を円満に過ごすために啀み合うのはやめること。
どれも無理難題なことではなかったので、私はそれらの条件をひとつ返事で了承した。そしてありがたいことに薫さんが私に個室の部屋を用意してくれたので寝起きは別でプライベートな時間もちゃんと確保できる。となれば、半年間くらいこの生活を我慢するのは容易なことだと思われる。
そんな風に気持ちに余裕ができたからだろうか。薫さんに対して、あからさまにツンケンした態度を取らなくなった私がそこにいる。とにかく波風立てずに、この半年間をうまくやり過ごそうと心に決めたのだ。

