お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言

そんな反応を示してくれる薫さんを見てこちらまで自然と頰が緩んでいく。

「我が子を早くこの手に抱きたくて待ちきれそうにない。とにかく美月、これからは無理は厳禁だからな。俺も美月を全力でサポートするし、万全の状態で赤ちゃんを迎えられるように努めるから、美月は大船に乗ったつもりでいろ」

「はい。とても心強いです」

いつもの薫さんの強気な俺様節が戻ってきて、思わず笑ってしまった。

「美月?」

「なんでしょうか?」

「子供が生まれたら三人で様々なことに挑戦して、それを共有しながら共に成長していきたいと思っている」

「私もそう思います」

「これからは守るべきものが増えることになるからな。だから俺はますます仕事を頑張るし、全身全霊でふたりのことを守り幸せにするから俺に着いてきてくれ」

「はい」

「それから……子供が生まれるまでの時間をふたりで大切に、かつ濃密に過ごそうじゃないか」

そう言って薫さんが優しいまなざしを私に向けて微笑んだ。そして、とびきり甘い甘いキスを落として、ギュッと私を抱きしめたのだった。

end……