お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言

支度が整ったところで別の部屋で着替えをしていた薫さんが迎えに来てくれた。

「とても似合っている。綺麗だ」

「ありがとうございます。薫さんもとても素敵です」

照れながらそう言葉を返す。やはりスタイルが良い薫さんのスーツ姿はとてもカッコよくて、セクシーだ。

そんな薫さんにうっとりしながら、エスコートされリビングの方へと足を進めていく。開放的なリビングの先には続き間になっているテラスがあって、その横にはプールもあり、海外のリゾートにでも来た感覚になる。

「そこに座ってくれ。今から食事にしよう」

薫さんがテラスにある屋根付きのソファー席に座るように私を促した。

席に着くと、ウェイターさんがノンアルのシャンパンを運んできてくれて、薫さんとグラスを合わせて乾杯をした。

「今日はシェフに来てもらって特別なコース料理を用意したから存分に楽しんでもらいたい」

「特別なコース料理ですか?」

「ああ」

薫さんがいう特別の意味。それは何品か料理が運ばれてきたところで気がついた。