すぐにタンデム用のドローグシュートが開いたが、それでも下降速度はすごいものがあって、飛び出した世界は私の想像を超えていた。
絶叫系の乗り物は得意な方だが、そんなものの体感速度の比ではない。身体にかかる風圧と重力に思わずギュッと目を瞑る。頰の肉がぶるぶると震えて、根こそぎ剥ぎ取られそうなくらいの圧がかかっていた。
それでもパニックにならないようにと頭でさっき聞いた安定姿勢を繰り返して、身体に命令し続ける。
「うまいじゃないか。その調子でいい」
そんな薫さんの励ましが折れそうになる心を支えてくれていた。下降が始まって四十秒後、メインパラシュートが開き、身体にドンッという衝撃が走った。
「大丈夫か?」
「は、はい……」
メインパラシュートが開くと、下降速度が落ちて少しだけ気持ちに余裕ができ言葉を発することができた。
「美月、見てみろ」
薫さんのその声に反応するかのように、瞑っていた目をゆっくりと開けた。
絶叫系の乗り物は得意な方だが、そんなものの体感速度の比ではない。身体にかかる風圧と重力に思わずギュッと目を瞑る。頰の肉がぶるぶると震えて、根こそぎ剥ぎ取られそうなくらいの圧がかかっていた。
それでもパニックにならないようにと頭でさっき聞いた安定姿勢を繰り返して、身体に命令し続ける。
「うまいじゃないか。その調子でいい」
そんな薫さんの励ましが折れそうになる心を支えてくれていた。下降が始まって四十秒後、メインパラシュートが開き、身体にドンッという衝撃が走った。
「大丈夫か?」
「は、はい……」
メインパラシュートが開くと、下降速度が落ちて少しだけ気持ちに余裕ができ言葉を発することができた。
「美月、見てみろ」
薫さんのその声に反応するかのように、瞑っていた目をゆっくりと開けた。

