「私、帰る」 紅音が鞄を肩にかけた。 俺は紅音を見た。 「あっ、待って。俺も一緒に帰る」 しつこく絡んでくる晴人と将生の2人を置いて早く紅音と帰りたかった。 なぜなら、晴人がいつも面白い話だといってくる内容の殆どはたいして面白くない事が多いからだ。