晴人が正吾に近づき、小声で囁くよう話を始める。




「あのさー、俺達、面白い話をさっき見つけたところなんだぜ」 


将生が割って入る。



「正吾、聞かないほうがいいぜ。絶対に聞かないほうがいいから。俺はオススメしません!」



「面白くない話なら、俺は聞きたくない。早く帰って、寝たいんだ……」



晴人が身を乗り出す。




「いや、これは絶対に聞いた方がいいって。お前は絶対にビックリするから」



「もう、絶対にヤメたほうがいいって!」



将生が必死に止めようとする。



そんな3人のやり取りを紅音は首を傾げて側で黙って見ていた。