「ゆーたん先生」 と女子生徒の声が聞こえた。 正吾と田中先生は声のする方へ振り返った。 黒板の近くに制服を着た紅音が楽しそうに声を出しながら笑って立っていた。 「紅音!?」 「中本紅音、どうしてお前は……ここに!?」 紅音が田中先生を見ながらもう一度言った。 「ゆーたん先生」 田中先生の顔色が変わり、唇を細かく震わせて「ど、どおしてその呼び名を……お前が知っているんだ?そ、その呼び方は……」と言った。