女の顔が上がってこっちを見ない内に近くにあった盛り塩を握りしめて、その女の両手に向かって急いでふりつけた。




女の姿がスッーと消えていく。



腰が抜けて床にゆっくりと座り込んだ。



良かった。



胸を撫でおろした。



今度は、さっと消えてくれた。