目的は父親の高校の時の卒業アルバムを見つけること。




さっそく机の引き出し、上から順番に開けて探していく。




ない、ない、ない、……ないや。





あっ、そうか、本棚だ!?




しかし、本棚も順番に探すが見当たらない。





そんなに早く見つかるわけがないか……。





あーもう、いったい何処なんだ?





壁に掛かっている時計を見た。



午後7時30分を針がさしていた。




やばい、急がないと父親がもう家に帰ってくる。




もう、今日は諦めて部屋を出よう。




と、思っていると部屋が小刻みに揺れ始め、同時に天井の照明器具が大きく揺れ始めた。