目を覚ますと、私は制服姿で、夜のプールに浮かんでいた。

「一体、何が?」

死体はどこにもなかった。校舎もいつも通りだ。

プールから上がると、私はスマホの日付を見て、目を見開いた。

「六月二十日? これって…」

時間が戻っていた。この日はたしか、隼人君が千秋さんを殺した日。あの事件の全ての元凶となった日だ。

「私次第で全てが元通りになる。千秋さんが言ってたのって、こういうことだったんだ…」