夜空は相変わらずよく晴れていた。大きな月が見える。海はどこまでも広く、月の光は銀色の道となり、水平線の向こうまで続いていた。

建設現場には、砂浜の上に大きな重機が並び、ジェットコースターの柱を建てていた。

「この近くに千秋さんの遺体があるってこと?」

私は辺りを探索した。だけど、それらしいものは見当たらなかった。

「どうしよう、ここまで来たのに…」

そのとき、遠くの砂浜に無数の足跡が現れた。

それは徐々にスピードを上げ、私の方に迫ってくる。

「あいつらだ…っ!」