「必ず生きて再会しよう。これから先の未来も、何十年だって一緒に歩くんだ。必ず…」

私は小さくうなずく。強がって、涙をこらえた。

「さぁ、息を大きく吸って」

悠介の合図と同時に、私は渦へと飛び込んだ。

手には夏実とつながったスマホがある。黒い濁流を、私は猛スピードで進んでいく。