ーー殺しの瞬間は、目の前が真っ白になった。 頭蓋骨が砕ける音がして、ババアは苦し紛れに、祠にあった鏡を懐に入れた。 「七月二十日…」 ババアは最後にそう言い残し、事切れた。 ……さて、早く死体を片付けなきゃな。