君の腋を舐めたい



“身近すぎるからこそ、
見えない事もあります”


一旦電話を切った瞬間、昨夜・・
背中から掛けられた声が蘇る。


いや・・・・でも・・・
でもちょっと待って・・・。





“ブー ブー”


福ちゃん!?・・じゃない・・・

誰だろう・・?

「はい。セイズ署生活安全課 水沢です。」


<あ・・あの・・三枝です・・。>


「あぁ~チヅルちゃん。
そういえば名刺渡してたもんね。

・・どうしたの?」


<それが・・リサちゃん・・

急に体調が悪くなっちゃって、
授業早退して病院に行くって・・。>


「え・・リサちゃん大丈夫?」


<本人は“大丈夫”って・・。

きっと・・ここ最近バイトで忙しかったり、

慣れないホテル暮らしで疲れが溜まったんだろうって・・。>


「今病院?」


<あ・・一緒に行こうかって言ったんですけど、

私まで講義欠席するのは申し訳ないって・・バイト先の店長さんに相談してました・・。>


「・・・リサちゃんは今・・バイト先の店長さんと一緒にいるの・・?」


<だと思います・・。大学まで迎えに来てくれるって言ってたので・・。>


「・・・教えてくれてありがとう。私からもリサちゃんに連絡取ってみるね。」


<はい・・よろしくお願いします。>