君の腋を舐めたい



「・・って・・聞いてますか!?」


「すみません。聞いてません。」


「!!?」


このジジイ・・・!!!
いつか殺す・・!




「お婆さんが亡くなりました。」


「・・・・・・え・・・・?」


「頭部に負ったダメージは、
思ったよりも深刻だったようです。

先ほど、容態が急変しました。

こちらが抱えているひったくり事案は、

“窃盗”から“窃盗及び傷害致死”へと切り替えて捜査を再開しています。」


「・・・犯人は・・・?」


「星野君から聞いていると思いますが、身元は特定出来ているので身柄を探しています。

今も、関本主任を初めとする仲間の皆さんが必死に捜索しています。」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・。」


「・・あなたは動かないの・・・?」


「・・・・・・・・・・・。」


「ねぇ・・お婆ちゃん死んじゃったんだよね・・?

ひったくり犯に殺されたんだよね・・?」


「・・・・・・・・・・・。」


「お婆ちゃんの仇を討つんだよね・・?」


「・・・・・・・・・・・。」


「“死人が出たら動く”
って言ったじゃない!!?」


「先ほども申し上げた通り、
被疑者の身元は既に特定しています。

だから私の出る幕はありません。」


「・・・・。」