「判定~!」


鬼の声がマイクを通して響く。


全員が審査員に注目していた。


浩成の足が再び震え始める。


判定は審査員が○×で決まる。


○が多ければ高得点ということだ。


一瞬広間に沈黙が下りた。


そして次の瞬間……3つの○が掲げられていた。


残り2つは×。


浩成がその場に膝から崩れて行く。


「なんだよ3って。いいのか、悪いのか?」


結果がわからなくて文夫がオロオロし始める。


「結果は3点か。まぁ頑張ったな。はい、次~」


鬼が言う。


「きっと、俺たち全員が終ってからの判定になるんだろうな」