「順番、決まったみたいだな。じゃぁ1番から広間の中央に出て特技を披露してくれ」


鬼の声が聞こえて来て、浩成がヨロヨロと立ち上がった。


逃げても無駄だということはミヅキが証明している。


行くしかないのだ。


浩成の足は震えていて広間の中央へ移動するだけでも困難な様子だった。


その怯え方を見て子鬼たちが手を叩いて笑う。


審査員である子鬼たちも笑っていて、機嫌はよさそうに見えた。


でも、これがどう出るかはわからない。