俺はクジに手を伸ばした。


一本を選び、掴む。


心臓がドクドクと跳ねるのを感じながら、一気に引き抜いた。


何番だ……!?


割り箸の端に書かれた数字に視線をやる。


赤いペンで6番と書かれているのが見えた。


最後から二番目!


ホッとすると同時に緊張が襲って来た。


こんなに遅い順番で大丈夫だろうかと不安になる。


横を見ると綾もクジを引いていた番号は5番。