そんな風に思っていると、子鬼たちが広間の中央に何かを運び込んでいるのが見えた。


「あれって……」


綾が広間を見おろして呟く。


「観覧車?」


俺は綾の後をついでそう言った。


それは小さな観覧車だった。


ゴンドラは4つで、1つずつがとても小さい。


観覧車は広間の中央に置かれ、ゆっくりと回転を始める。


「これが罰ゲーム? なんだか楽しそう」


綾がその光景を見て言った。


確かに、楽しそうだ。


小さな観覧車を見て千春がはしゃいでいるのが見える。