子鬼の2匹がピコピコと足音を立てながら近づいて来て、玉入れの棒をそろりと斜めにした。


「数えるぞ、いいかー?」


「いいよー」


父親の言葉に答える4匹の子鬼たち。


いや、さっき父親が『人』と数えてたな。


匹という数え方ではないのかもしれない。


って、そんな事どうでもいいか。


俺はブンブンと頭を振ってどうでもいい考えを打ち消した。


「いーち! にーい! さーん!」


数える度に赤い玉と青い玉が天井に届くほど高く投げられる。


さすが鬼の子供だ。