肉玉が俺の腹部にぶつかって来た。


瞬間的に痛みが全身に駆け巡った。


でも、それも一瞬の出来事だった。


自分の体が横倒しになり、綾が何かを言っているのが見えた。


大丈夫だ綾。


きっとお前は助かる。


必ず生きて帰れ。


もう、痛みは感じなかった……。