☆☆☆

浩成の死体が食べられていく。


そして死んでいったみんなと同じように、跡形もなく消えて行く。


俺はその様子を呆然として見つめていた。


気持悪さもなにも感じない。


ついに2人になってしまった。


綾と俺、2人に。


これで綾を助けることができる。


その安堵感と、次は俺が死ぬ番だという絶望がないまぜになっている。


なんとも形容できない感情。