という音がして、浩成の下半身が砕けた。


尻から下が胴体から分離され、上半身が床に転がる。


浩成は目を見開いていた。


なにが起こったのかわからないと言った様子で、こちらを見ていた。


その場に残っていた下半身が少し遅れて横倒しになる。


真っ赤に流れる血。


肉片が飛び散り、子鬼たちが嬉しそうにそれをほおばる。


すべてが一瞬のできごとだった。


上半身だけになった浩成が俺に向けて「じゃあな」と言い、そのまま息絶えた。