浩成の表情が見る見る内に歪んでいく。


「やだ……やだ! 殺さないでくれ!!」


今まで黙り込んでいた浩成が叫ぶ。


鬼に抵抗し、その手を振りほどこうともがいている。


だけど鬼は容赦ない。


広間を見学していたスペースまで戻ると、鬼は片手に金棒を持った。


「これで少しはお前の頭もよくなるだろ」


鬼はそう言うと、浩成の尻めがけて金棒を振った。


ほんの、一瞬の出来事だった。


グシュッ!