「あ~、まじかよ」


鬼が隣で悔しがっている。


俺はさっき鬼がめくったクイーンを選んだ。


1ペア。


どうする?


ここで続けて4を取るか、それとも次のターンまで我慢するか……。


カードの上で手を彷徨わせる。


続けて取れば怪しまれるかもしれない。


だけど、次のターンが回って来るかどうかはわからない。


俺は意を決して4のカードを開いた。


これで4ペアだ。


チラリと浩成に視線を向けると、その顔は真っ青になっていた。