次のゲームがなにかわかれば、今の内に作戦を立てる事ができるけれど……。


「次のゲームの準備するから、ちょっとどけて~」


子鬼がそう言い、マットを回収し始める。


俺は慌てて立ち上がった。


「なぁ、次のゲームってなんだ?」


片付けを始めた子鬼へ向けてそう質問してみた。


簡単に答えてくれるとは思えないが、一応だ。


「え~、知りたい?」


子鬼は俺を見て小首を傾げてそう言った。


鬼のくせに、その仕草は少し可愛く見えた。


「もちろん、知りたいよ」


だって生死がかかってんだぞ。


とは、言わない。


「でも内緒! だって、お父さんに怒られるもん!」


子鬼はそう言うと、4人分のマットを抱えて走って行ってしまった。


やっぱり無理か。