「本当かよ?」


浩成をいじっていた子鬼が今度はミヅキへ近づいていく。


「見た目だけじゃ何もわからないなぁ」


子鬼はジロジロとミヅキの足を見て、ふくらはぎをツンツンつついたりしている。


本当にしびれていれば、それくらいでも痛みを感じるだろう。


だけどミヅキは涼しい顔をしている。


「それじゃ、ちょっと確認してみるかぁ」


鬼がそう言うと、子鬼たちがミヅキの周りに駆け寄ってきた。


子鬼たちはミヅキの足を蹴ったり踏みつけたりしている。


ミヅキはそれを無表情で見ているだけだった。