ギャル鬼が鬼を見る。


「あぁ~確かになぁ。でもその女の分の腕立て伏せ、まだ残ってるしなぁ」


鬼はブツブツと何かを呟いている。


「それじゃぁさぁ、今100回達成した男が、残りをやるってのはどうよ?」


鬼が浩成を指さしてそう言った。


マットの上に座っていた浩成の顔が、一瞬にして青ざめる。


「お前、何回腕立てした?」


鬼がミヅキへ向けてそう聞いた。


ミヅキはとまどいながらも「10回……」と、答える。