地獄船

その声はすでに30回を超えていた。


それでもリズムを崩さない浩成に、徐々に焦りを感じ始める。


ようやく15回目を終えた俺と綾は軽く目を見交わせた。


俺はニコリとほほ笑む。


本当はそんな余裕なかったけれど、安心させてやらないと次に進めない。


16回、17回、18回。


回数を続ける内にスピードは落ちて行く。