「ここにいる! あたしは泰明と一緒に死ぬ!」


そんな声が聞こえて来たので、思わずギョッとした。


今まで生き残っていたのに、ミヅキは今自分から死を望んでいるのだ。


ミヅキにとって泰明の死はそれほどまで大きかったのだ。


「死ぬなら次のゲームで死ねよ! ここで無駄に死なれたら俺たちが困るだろうが!!」


浩成の怒鳴り声が聞こえて来る。


それは浩成の本心からの言葉だったかもしれない。


だけど、命を絶つなら粗末にはするなと、今の俺には聞こえていた。


しばらくすると浩成に支えられるようにしてミヅキが冷凍庫から出て来た。


それとほぼ同時に、廊下の奥から鬼が姿を見せたのだった……。