子鬼たちが俺たちの周りで飛び跳ねて楽しんでいる。


「いくぞ~。レディーゴー!」


鬼の掛け声と共に力を込めた。


気が付けば文夫は真っ青になっている。


ようやく事態が飲みこめたようだ。


「ちょっと、ちょっと待って……」


小さな声でそう呟きながらも、必死で食いついてくる。


これに負けたら、死ぬ。