坂田さんが離れた後、遠藤さんが私の肩にそっと触れる。それは割れ物に触れるようなとても優しいもので、遠藤さんの目はとても優しいものだった。

「萌さんは、どんな女優さんよりも輝いて綺麗です。悲しい思いをさせることだってあると思う。でも、僕を信じてこの手を取ってほしい。……あなたの全てを、僕に守らせてくれませんか？愛しています」

チュッと頬にキスをされ、私が真っ赤になっているうちに遠藤さんは離れる。そして、私は八人の男性から真剣な目で見つめられる。

「誰を選んでくれる？」

「私はーーー」

私は、高鳴る胸を押さえながら真っ赤な顔で口を開いた。