「俺、初めて本気で人を好きになったんだ。俺は諦めが悪くて、独占欲が強いから、何があっても萌ちゃんがほしいって思ってる。選ぶなら俺にしろ」

甘くて意思悪な顔で天宮さんは言い、離れていった。その次に早乙女さんが私の手を取る。

「ストーカーの件で萌さんが笑顔を失った時、とても怖かったです。僕があなたの笑顔を守っていきたいです。何があっても絶対に、僕はこの手を離したりしません。あなたのことが好きです」

次に橘さんが私の前に立つ。すると、橘さんに壁際に追い詰められ、ドンッと壁に手をつかれた。壁ドンってやつだ……。初めてされた……。

「俺は初めて会った時から萌ちゃんに惚れてる。萌ちゃんを俺の手でもっと輝かせたい。もっと萌ちゃんに笑ってほしい。俺が君を絶対に幸せにする！」

橘さんが離れた後、坂田さんに抱き寄せられる。坂田さんに抱き締められるなんて初めてだ。

「僕は、贅沢はさせてあげられないし、迷惑もたくさんかけると思います。でも、萌さんを絶対に幸せにしてみせます！だって萌さんを愛しているから！だから、俺と結婚を前提にお付き合いしてください！」