「萌さんはあなたのせいで夜は眠れず、食べることもまともにできない状態でした。このままだとストレスから衰弱し、最悪死に至ることもあるんですよ?」と黒木さん。

「あなたを警察に引き渡します。ストーカーは一年以下の懲役、または百万円以下の罰金です」と早乙女さん。

「うわぁぁぁぁぁ!!」

男性は叫び、スタンガンを再び手にして襲いかかろうとする。それを早乙女さんが鮮やかに投げ倒して警察に突き出した。

「終わりました?」

「萌さん、大丈夫ですか?」

遊びに行ったメンバーも駆けつけてくれて、遠藤くんたちと共に心配してくれる。私はホッとし、頭を下げた。

「皆さん、ありがとうございました!」

私がそう言い頭を上げると、全員の顔が赤く染まっている。そして全員が言った。

「だって、あなたのことが好きだから」

「えっ?」