「あの男たち、カフェの常連だよね？何であんな奴らとディズニーに行くの？僕と行くって約束してたのに……」

ハアハアと荒い息を男性は吐く。強く腕を掴まれて痛い。

「や、やめてください……！私はあなたなんて知りません！」

私は必死で抵抗するけど、男性の力には敵わない。男性はうっとりとした目で私を撫でた。

「僕は君のこと、な〜んでも知ってるよ？君の身長も体重も、スリーサイズも出身地も、もちろん電話番号も住んでいるところも、君がよく見ているサイトもぜ〜んぶね？」

男性はそう言い、ポケットから何かを取り出そうとする。その時、「その手を放せ！！」と天宮さんが男性に体当たりをした。その途端、男性のポケットからスタンガンが落ちる。

「萌ちゃんをこれ以上苦しめるな！！」

天宮さんはそう言い、私の前に立つ。すると早乙女さんに黒木さん、そして遠藤さんも現れて男性を取り囲んだ。

「あなたがストーカー行為をしていたという証拠は揃っています。女性をここまで怯えさせて、覚悟はできてますよね？」と遠藤さん。