「何で今日から5分なんだよ。
いつ決まったんだよ」

不満な表情や態度を微塵も隠そうともせずに、「面倒くせえなあ」と重そうに腰をゆっくりと上げた。

「向こうはもう来てるんだろうね?
俺ももう若くはないんだから、今更時間延長なんて言われても,正直納得できないところはあるんだよねえ」

そう言うと、「あーあ」と,あからさまに溜め息をついてみせた。

「ケツは決まってるんだろ? じゃあさあ、早めに片付けるとか、そういうのは有りなの?」

「いや、それはちょっと。制限時間ギリギリまで頑張るところがウケてるんですから、そこは合わせて貰わないと・・・・」

「ちっ」

俺は、更に不機嫌そうな顔をした。

「では、行きまーす」

大きな声が響いた。

俺は仕方なく、いつものポーズをとって叫んだ。

「シュワッチ」