リビングの横の白い扉
その前を通りかかった瞬間
ガチャ
「うお」
すごいタイミングで扉が開き、思わず体を固くする
そしていつもより乱れた髪をした天宮梓が部屋から出てく…る
……え
その格好を見て思わず思考が停止した
いつもは着替えてから部屋を出てくる…はずなんだけど
現在目の前にいるのはブカッとしたTシャツを一枚、ただそれだけを着ているように見える同居人
ズレたシャツから片方の白い肩が出ている
眠い目を擦りながらのろりと俺を見上げる
…足、出しすぎじゃね?
「…あー織原真琴」
ぽやっとした芯のない声でそう呟く同居人
とっさのことで思わず目を泳がせてあからさまに視線を外すことしかできない
てか、織原真琴って呼び方やめろよ
そんでその、無防備にも程がすぎる服はなんなんだよ
「…パジャマ?」
パチパチと2回ほどはっきり瞬きをして自分の服装を見下ろす同居人
とろんとしていた目がだんだんとはっきりしていく
そして耳らへんがなんか桃色に染まり出したと思ったら
再び俺を見上げ
「……ぱ、ぱじゃまぁ…」
なんかの鳴き声みたいにうっすらそう声をこぼして
バン!
部屋に消えた


