「おはよう!」

朝ごはんをセッティングして奴を呼んだ

さっきのは無かったことにしよう
うんそうしよう!


「…はよ」

お!

相変わらず無愛想な挨拶ではあるが
それでも返してくれたのが嬉しくって思わずにっこり微笑む

「…ふ、あほづら」

!?

え!今貶された!?

「なんで!?」

「うるさい」

もーー!

せっかく気分良かったのに

なんとなく上機嫌にも見える同居人の横顔を見た


「あ、お前」

え、何

「俺のことフルネームで呼び捨てすんのはやめろってば」

織原真琴?

え、そんなこと言ったっけ?


『…あー織原真琴』


…言ったな

ついさっき言ったな、寝ぼけてた私が

「ご、ごめんごめん。真琴くんだね」

「…ん」

めんどくさがりの割に、そういうところは謎にこだわるのね