「ねぇ今日真琴くん休みらしいよ」
!
そんな会話が聞こえたのは帰りのSHR前
「ええ!うっそ!風邪?」
「うん多分」
「ええー!心配!」
「昨日は普通だったらしいけど」
「なんだろうね」
さすが王子様…私たち庶民が休んでも他クラスまで情報がいくはずがない
織原真琴は1日休むだけでこうも情報が行き交うとは
恐るべし…顔面の強さ
その情報が耳に入ったのか、結花が徐に私を見た
アイコンタクトで意思伝達
『もしかしてこれと関係ある?』
『うん』
結花は理解したと言うように肩にかかった長い髪をサッとはらった
…早く帰らなきゃ
あ、スーパーも寄らなきゃ
ゼリーと薬と…あと冷えピタも買っておこう
ちゃんと寝てるかな
ご飯食べたかな
「梓」
「織原く…」
「は?」
「え?」
あ
間違えた
「そ、蒼馬!」
しまった、思わず口に出てしまった
だめだ、心配が募ってなんか緩んでる
「織原…ってあの織原?」
え、えっと…
「いや、えと」
「…梓ってなんか織原真琴と関係あったっけ」
うぐ…
そうだよね
同居生活なんてことなかったら多分一生関わることのなかった相手だよね
「いや、なんでもない気にしないでェ」
「…そう?」
横目で結花を見ると
おでこに手を当ててはぁとため息をついていた


