そりゃ最初は傷つきもした

おせっかいだおせっかいだって言われても

自分がなにかしらの仕事をしてないとなんとなく不安で手持ち無沙汰で

仕事好きって言われるほどの人間になっていた

一体何が私をそうさせたのかは分からないけど

もうそういう人間なんだって開き直ってみることにした

その結果がこれだ


「私、別に今の自分嫌いじゃないので。
だから諦めてください!私はおせっかいです!しかもしつこいタイプです!あとメンタルが強いので簡単には突き放せないですから!」

「……」

織原真琴はしばらく私を見つめたあと、箸を再び動かす

「…俺お前嫌いだわ」

「よく言われます!」


そのあとは会話はなかった

ひたすら箸が動き、食器の音が響くだけ

その沈黙は、そりゃ心地の良いものではなかったけど

この前よりは、居辛くなかった


「…ん、ごちそーさん」

!!

しばらくして織原真琴が席を立った

ご、ごちそーさん

ごちそーさんって言った!!

「よ、ようお上がりさま!!」

思わず席を立ち上がった

「…うるせぇ」

「あっ!ごめんなさい!」

「…ふ」



あれ…今



食器を流しに置いてスタスタと部屋を出て行ってしまった織原真琴青年




今、笑った…と思ったけど

気のせいかな

…まあ良いや

食べてくれたんだ


「ふふ」