「そんなの渡さなきゃいいじゃない。あやつに渡すなんてもったいないだけよ」
むぅ…まあ確かにクソ野郎だけど?
「蒼馬にでも渡したら?きっと喜んで食べるわよ」
「いやいや!なんて言って渡すの?絶対怪しまれるって」
「間違えて2つ作っちゃったテヘペロ」
結花ぁ
「同居相手がどーのって昨日話したばっかだし、下手なことしたら感潜られるよ」
「まぁそれもそうね。でもだったらどうするの」
…んー
「おせっかいはね、結局役に立たなきゃ意味がないの」
例えうざがられようがやり切らねば意味がない
決して世話を焼くという行動に満足感を得ているのではない
自分がいて、相手がいて、それで成り立つものなのだ
「…やっぱりなんとしてでも食べてもらわねば…材料が無駄になるっ!」
まあ本音はそこですけどね
私の努力よりも、この材料たちが無駄になるなんて耐えられない
「ブレないわねさすが節約家。なら渡すの?本人に?」
…む、むぅ
「常に人に囲まれてるあの人に堂々とお弁当渡せるの?」
…学校では関わるなって言われてるし
もしばれたりしたら
多分他の女の子に妬まれて殺される
さて、どうする
あやつが都合よく一人になることなんてまずない
「だったら夜でもいいんじゃない?」
…へ?
「夜ご飯。お弁当といえど学校で渡すのはリスクが高すぎるんでしょ?だったら夜ご飯にでもすればいいじゃない」
…な、なるほど!!
その手があったか!!


