「よし」
昨日誤って用意してしまった弁当
捨てるのももったいないし
持って行ってもらわねば無駄になってしまう
節約家の私にとってそれは致命的である
弁当袋らしきものを見つけ出し、それに黒い弁当箱を入れた
ーー 昨日間違えて作っちゃったんだ
お昼ご飯代浮くから持っていきなよ ーー
よし、これだ
このセリフを言おう
とりあえず、昨日は食べれなかった朝ごはんを用意しよう
昨日はいっぱいいっぱいだったし、寝坊してたから朝ご飯食べずに行ったんだよね
織原真琴は朝ごはんどうしてるんだろう
…お味噌汁くらい飲んでいくかな
もし飲んでくれなかったら私が飲めばいいよね…うん。出すだけ出そう
二人分の茶碗を用意して4人がけダイニングテーブルの角と角に置く
向かい合うわけにもいかず、並ぶわけにもいかないから斜めに座るって形になってしまった…
よ、よし
あとはヤツが起きるのを待つだけだ
…ん?
いやなんで待つ?
そりゃ弁当は渡すけど…朝ごはんは待つ必要ないよね…
『ご飯しっかり食べるのよ』
なぜか出発間近のお母さんの言葉が脳内を流れる
…やっぱ、一緒に食べた方が美味しいよね


