無気力さんと同居するらしい



『結花とかどう?』


梓の言葉が一瞬脳内をよぎる

ブンブンと頭を振ってその考えを飛ばす

しっかりしろ俺

悪脳魔女だぞ


「…ねぇ」



「男の人は失恋して弱ってるところに漬け込まれると弱いってほんと?」

…は?

なにそれ
初めて聞いたけど

「しらねぇよ」

「…あそう。じゃ、試してみる価値はありそうね」

へ?


「つり合わなくても貴方なら考えてあげないこともないわ」


北条の整いすぎた顔がグッと近づいてきて思わず少し後ずさる

片耳にその髪をかけて切長の目を少し柔らかくした北条

ドク、と心臓が音を立てる




「…っはあ!?」

「じゃ、私は帰るから」


え、な

今のどういう意味だよ!

つーかなんでそんな上から目線なんだよ!


「またね、蒼馬」




初めて呼ばれた名前に再び心臓が飛ぶ


…あ〜〜!

だめだだめだ!

やつは悪脳魔女!

俺は騙されてるだけだ!!




ーー 二人の関係が変わるのはもう少し先のお話…