蒼馬side


「うう…切ない」

「みっともないわね。シャキッとしなさいよ」


今日は夏休みに入って梓と悪能魔女と遊んだ日

カフェにて机に突っ伏す俺と向かいに座る悪脳魔女


梓は夕方になって先に帰って行った

あの同居人のところに


あーもー

なにが

『あの告白なかったことにして』

だよ!

何カッコつけてんの俺!キモ〜


つーかなんであの同居人なの?

あいつ絶対性格悪いじゃん

俺の方が優しいし、梓のことよく知ってるし

そりゃ顔は…劣るかもだけどさ


「俺ってそんなに魅力ない?」

「ないんじゃないの?」

くそが

この悪脳魔女め

多少は慰めろよ


「ま、梓にとってはあの同居人との出会いが人生の大きなターニングポイントだったのよ」

…ターニングポイントね

確かに同居し始めてからの梓は表情が増えた

何より俺たちを頼るようになった

…悔しいけど、織原の影響が大きいのかもしれない


はぁ…