無気力さんと同居するらしい



危険を察知…するのが遅かったようで

ぎゅう

「梓!」

「ひあっ!」

いきなり後ろから派手に抱きしめられ、思わず変な声をあげる

「なんで逃げるの?梓」

「る、ルイくん」

すごい近い!怖いっ!
顔良っ!え、顔、良っ!


「ちょ、何やってんだよお前」

真琴くんの珍しく焦った声

そして、ぐいっと強く前に引っ張られて今度は真琴くんの胸にゴンっと額がぶつかる

い"だい"ぃぃ


「出会い頭に抱きしめる馬鹿がいるか?」

「…えー何あんた」

「…こいつの連れ」

連れっっ

「あそ。僕は結婚相手だから」

ちゃうから

「けっ…あー昨日言ってた奴か」

頭上からそんな声が聞こえ、こくんと頷く


「梓!佳奈のためだから!」

いや何その
お母さんのためなら全て許される的な理論

「落ち着いてルイくん、お母さんも冗談だって言ってたから」

「じょーだん?嘘ってこと?」

「嘘っていうか…えっと、なんかその場のノリで言っちゃうみたいなやつ?」

「でも嬉しいって言ってたよ?ノリで言えるってことは嘘ではないってことでしょ?」

「あー…えっとーそっか」

「おい」

反論を諦めた私の頭をこづく真琴くん

「諦めんな」